第9章 禁断の月曜日

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「サチがそう……日記に書いてた?」 愛だと思っていた。 ずるくても 利己的でも 思いもしなかった。 死ぬなんて――。 「……いいや」 どうしていいか分からないんだ。 由良は唇を噛んで 僕を睨みつけたまま一度二度 力なく胸に拳を打ちつけた。 「正直――恨み言でも残してくれてれば……」 僕は言いかけて口をつぐむ。
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