第9章 禁断の月曜日

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「気に入ったのがないから向こうの列を見てくるよ」 「ごゆっくり」 見るなと言われて 僕が目を背けるぐらいの人間だったら――。 そもそもこんな間違い 犯しちゃいないはずで。 僕は立ち去ると油断させておいて 衣装の影に留まった。 安堵したように 息を吐いた由良は――。 背中を向けたまま 一つまた一つ シャツのボタンを外してゆく。
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