第9章 禁断の月曜日

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だから こっちも混乱して 余計に 手放せなくなる――。 「あの男のことは?」 「え……?」 由良は言った。 これは復讐なんだと――。 「こんなに酷く痛めつけられて、まだ自分の男だと?」 「やめ……ろっ……!」 「よく見せてみろ」 乱暴に腕を捉えたまま 身につけたばかりの衣装を裾から捲り上げてやる。 『――僕に夢中になるのはあんたの方だよ?』 17歳の戯言だと笑った 僕はもういない。
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