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だから
こっちも混乱して
余計に
手放せなくなる――。
「あの男のことは?」
「え……?」
由良は言った。
これは復讐なんだと――。
「こんなに酷く痛めつけられて、まだ自分の男だと?」
「やめ……ろっ……!」
「よく見せてみろ」
乱暴に腕を捉えたまま
身につけたばかりの衣装を裾から捲り上げてやる。
『――僕に夢中になるのはあんたの方だよ?』
17歳の戯言だと笑った
僕はもういない。
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