第9章 禁断の月曜日

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「ここは――?」 「演劇部の衣裳部屋」 由良を連れて 校舎の離れまで来た。 「去年まで顧問だった」 まだ持っていた合鍵で扉を開け 薄暗い小部屋に押し込む。 「去年まで?」 「元劇団員の音楽教師が転任してきてお株を奪われたんだよ」 僕の話に 「へえ」 まだしんどそうに壁に寄りかかったまま 由良は口元だけで笑った。
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