第9章 禁断の月曜日
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「とにかく、服を着替えて乾かそう」 幸い部屋の片隅に 古い温風機があった。 「僕にここの衣装を着ろって?」 「濡れ鼠よりましだろ?」 呆れたように天井を仰ぐ由良に 「なんでもあるぞ?ロミオに、ロビンフッド――これはウエディング・ドレス」 冗談まじり 幾つか広げて見せてやる。 「――いいよ、先生のお勧めで」 投げやりに言うと 由良はどっぷり濡れた上着から腕を抜いた。
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