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「ふふふ・・」すでに頬がほんのり赤くなってますが
クラり 「は」 慌てて倒れかけた柘榴を支える
「あらあら、柘榴ちゃんたら 酔ったのね
拓ちゃん ここで ‘‘お姫様抱っこ‘‘よ!ファイト!」
「・・・お祖母様・・僕の体力と筋力では無理です!
おんぶをしますから 手伝ってください」
「はいはい」
「まったく 明日は早いだろ・・」ブツブツと俺はつぶやきながら
柘榴を部屋のベットに降ろす・・が
ドタ! 「おっと!」足を滑らせて そのまま柘榴の方に倒れこみ
ハッと気がつくと 柘榴の閉じた瞳 長いまつ毛に 薔薇色の頬や唇が
すぐそこに
「あ・・」
昔 小さな子供の頃に 柘榴に付き合わされて読んだ絵本
眠りの森の美女の話
・
ああ・・柘榴の形の綺麗なふっくらとした紅い口紅はすぐそこ
・
そっと顔を近くによせて・・そして
・
「拓ちゃん 大丈夫う~?」明るい お祖母様のお声
「はいはい! 全然大丈夫です!」慌てて直立不動で立ち上がる
「あ~ら 顔も赤いわ?拓ちゃんもお酒は飲んだの?」
「いえ!とにかく大丈夫です!」
「ホホホ 明日も早いし 拓ちゃんは早めにお休みなさい
柘榴ちゃんは大丈夫 私が寝巻きに着替えさせるから」
・
そして早朝
「あれ お祖母さま 柘榴ちゃんは?」
「予定より 寄港地への入港が遅れてるでしょ
一泳ぎしてくるそうよ あ、サンドイッチとサラダ食べない?」
「いただきます 美味しそうですね
でも そろそろ新しい予定の時間じゃないですか?
柘榴ちゃんを呼んできましょうか?」
「あら 有難う 頼むわね」
・
差し出されたサンドイッチ
ホイップされた卵のクリーム入って
それに混ぜ込まれたマヨネーズと何かの薬味がスパイシー
レタスに生ハムやベーコン それにアボガド入りのもの
それらを ほおばり 慌しく 甲板へと駆けてゆく
・
甲板の一角にプールサイドがある
ちょうど一泳ぎをしてきた柘榴がタオルで身体を拭いていた
「ふう」 「柘榴ちゃん」
「あ、拓ちゃん」
水に濡れて 日差しを浴びる水着姿の柘榴の姿
本当にナイスなボデイ
この船に乗り込む前に購入した赤い花柄フリルつきのビキニ姿が
あまりのナイスな目福な様子に
ああ・・後光が光ってるようだった
でへへへへ・・・
「時間でしょ 呼びにきてくれたのね 有難う」
「え、ああ、じゃあ行こうか」 「ええ」
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