ちょことオタクな・のほほんな乗客三人組(「猫」と「萌え」と…)

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「お嬢さん 落としましたよ」誰かが柘榴に声をかける 「あ、有難うございます あれ? 前にお会いしました?」 柘榴はきょとんとして見返す スキンヘッドの男は笑う  「ええ、船でね 同じく落としたものを拾いました ご縁があるようですね」 すれ違いざま 何か匂った そうだタバコか硝煙のにおい よく見ると筋肉質で 薄手のジャケットに 何か もしかして銃? 「おや、これに気がつきましたか? 私は船のセキュリテイ担当の一人です 許可済みですから ご心配なく・・では これで 用件がありまして また船で機会があれば お会いしましょう」 別の車に数人で乗り込み 立ち去っていった 「上手な日本語」「そうですね お祖母様」 ・ ・ 「ん!」 バスのツアー客を見てる男たち なんだか様子が変? 気のせいか 俺や柘榴達 観光客を連れて走り去った後で 先ほどの男の一人が つぶやく 「奴等の裏をかいて 難民船の難民として紛れこませた  仲間の同士数名が 騒ぎに巻き込まれ 奴等に消された  ・・作戦には支障がないが 、残念なことだ」 「まったくだ 奴等には代償を支払ってもらう」 「ああ」 「さて・・生贄であり 悦楽にふけり、あぐらをかいた堕落者たる客船の乗客よ お前達の墜落の罪のあがないとして その血を流すのは もうすぐだ・・。くくく」
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