気配…

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夕暮れ 客船に戻り 土産物を手に(猫の写真も含む) 俺達は船へと戻った 「素敵な陶器のお皿よね この刺繍入りのストールも素敵」 「柘榴ちゃん 値切り上手」「まかせてお祖母様」 「あら、数人いないわね 隣の席のダンデイな紳士に スキンヘッドの人」 「他にもいないね もう船は出港するのに」 「何かあったのかしら? 乗りそびれたら 次の寄港地まで 別の船か飛行機で 追いかけてくるか・・ヘリをチャーターして この船に乗り込むか それとも途中でこの客船のツアーをキャンセルでもしたのかしらね」 「どうでしょうね」他の乗客も心配そうだ 「皆さん 先ほど連絡がありまして 別ツアー中に車のアクシデントで 間に合わないそうです  ヘリの手配をしましたから 後から戻られるそうです」 ・ 「今晩のショーの出し物は 一部変更があります  仮装パーテイは都合により延期になりました 予定通りおこなわれるのは チャリテイのマジックショー第2回と この地方の民族のダンスショーです チャリテイは 近隣諸国の難民や子供たちの支援です ポケットの小銭を どうかキャストのシルクハットによろしくお願いします」 ・ 「どうするの お祖母様」  「残念ねえ~ 拓ちゃん アニメの仮装する予定だったでしょ?」 「柔道着だったかしら それとも赤いコスチュームとお面」 「お祖母さまは スタートレックの衣装を用意してなかった?」 「あら 知ってたの?」ペロッと舌先を出す え・・お祖母さま・・トレッキー? ・ 「船のレストランで普通に食事してもいいけど」 「見たいでしょ」 「わかる?」 「はいはい お二方にお付き合いいたしますよ」
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