侵入と惨劇

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海の波飛沫を浴びながら豪華客船は進んでゆく 小型船が猛スピードで近ずいて来る 「たのむ間に合ってくれ」小型船には 包帯を巻いたスキンヘッドの男達が乗っていた 「もうすぐ アクシデントにあった人達を乗せたヘリが到着です」 乗務員が船長に告げた そこに・・ ルルル・・船長のスマホに電話の音 「もしもし?」 「ああ、やっと通じた こちらのスマホや無線が不調で通じなかった 私です セキュリテイのジョゼフ・コールネルです いいですか あのヘリを降ろしてはいけない あのヘリには・・・」 誘導の明かりに従い、ヘリは着陸を開始する それから、降りたったヘリの扉が開き 「え!誰だ?お前たち」ヘリの中にいたのは傭兵の姿をした者たち ガチャン!出迎えた乗員たちに 銃口を向けた パアアーン 銃声が鳴り響く パアアン!音楽がかき鳴らされて ワアアと歓声があがる マジシャンの手から トランプや花が飛び散る マジックショーはすでに始まっている 豪華客船のショーの会場の舞台裏では 「荷物の受け渡しは?」マジックショーの看板娘が ため息まじりに問いかける 「いつものように 受け取った麻薬を 小物に隠すわ」 「問題ない それよりも ショーの最中だ 行くぞ」
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