侵入と惨劇

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そして・・ショーの舞台では・・ 「お前だろう? 麻薬の運び屋だな 難民船の紛れた仲間の特徴と名前を言え」 「麻薬は我々がもらう 同士の為に役立ててもらう予定だ」 銃を頭に突きつけられた娘は 恐怖で目を見開き、口をパクパクさせている 業を煮やした男が 隣にいたマジシャンを銃で撃つ 「ぎやあ!」 「さっさと吐け」 他の部屋 カジノ室で楽しい 明るい音楽が流れてる しかし、ルーレットの傍やテーブルの上には動かない死体の山が横たわる 血が飛び散り 血の飛沫を浴びたカードにコインが何かはずみで、パラパラと床へと 甲板には傭兵姿の男達 プールは赤く ぷかぷかと…幾つかの死体が浮かぶ その場を逃げ出した 俺や柘榴 お祖母さまは  セキュリテイや乗務員に助けを求めるべく 逃げ惑う 傭兵達が銃を持ち 血の海と化した船の中をうろついている 「し、こっちは駄目だ 向こうへ」 「奴等にこの船は占拠されたらしい」「どうしましょう・・」 「しっかりするのよ 二人とも 乗務員やセキュリテイの人達がどこかにいるはずよ」 さすがお祖母様 人生の荒波を乗り越えた マニアなトレッキー なにせスタートレックの話には よく船が敵に占領されただの その手の話も多い・・。 しかし…柘榴は今にもショックで倒れそうだ。 「大丈夫か」 うなづく柘榴 「あ」「お祖母様」先程の銃撃戦で 右足をかすって撃たれてたのだ慌てて 応急手当をする 広間も血の海であった・・。 シャンデリアには 飾りのように人が二人押し込められて血の雫が シャンパングラスの山を血染めに変えてゆく 「ひ」「駄目だ」 柘榴」 俺は柘榴の口元を手で覆う
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