ちょことオタクな・のほほんな乗客三人組(「猫」と「萌え」と…)

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甲板の奥にあるガラスで覆われた場所 テイーラウンジに移動して お茶を頼む 豪華な場所 大会社の重役の娘の柘榴やお祖母様達なら 普通の事だろうが・・俺の場合 末の妹である俺の母親は 普通のサラリーマンと結婚したので 学校帰りのコンビニやファーストフードとかが通常なんだけど・・ まあ、ご馳走になるんだから ラッキーという事で 「お祖母様が先に注文しておいてって 船の中のお店の買い物が済んだら こちらに来るそうよ うふふ」 柘榴はスマホを軽く振りながら SNSメールを見せる 「アフタヌーンテイよね 見て 豪華な三段重ねのお菓子にサンドイッチ」 金属製の立て3段の皿置きに置かれた  3つ皿には 焼き菓子のスコーンに添えるクリームやジャム 小さなケーキが数個 薄い生ハムやチーズ、それに薄切りサーモン入りのサンドイッチ 「それから 明日は早いから 10時前には寝てね ゆ・え・に!真夜中のお友達との共同戦線のネットゲームは禁止よ 佑(ゆう)」 「はいはい 柘榴お姉さま」口をちょっとへの字にして俺は答える 「ちょっとだけは? ネット友と約束があるんだ!」 「約束は1つ?2つ?」 「いや、3つ」 「・・・・・チャットも今晩は禁止」 「じゃあ ネット仲間と時間合わせ予定で 待ち合わせ中だから  メール連絡だけはしとく」軽くため息   祖母達に付き合わされた この豪華客船の旅 「お祖母様は もうすぐ こちらに来るわよ」 「拓ちゃん 柘榴ちゃん まあ 美味しそうね」 「あ、祖母様!」 「祖母様」 「調子はどう?二人とも」 買い物袋を大きな1つ2つ抱えて 二人の横の席に座る ・ 淡い紫のメッシュ入りの綺麗に束ね整えられた髪 良い香りの香水に フリルのついたバラ文様が多数入った銀糸の刺繍入りのブラウスと 同じバラ模様の黒のビーズの刺繍のタイトスカート 明るくニコニコと笑う ぱくり! サンドイッチを手にとって ほおばる 「明日は 寄港地の遺跡を観光して 夜は船の仮装パーテイよ」
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