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「遼......」
「柊....哉?なのか?」
「.....ん。」
柊哉の白い滑らかな素肌が、俺の汗で濡れないようにちょっとだけ離れていたのに、柊哉は俺に体を摺り寄せて優しく俺を包み込んだ。
「柊哉....まだ君といられるんだね。うれしいよ。」
「遼....ねぇ。遼も.........ケた?」
「もちろんだよ。イケない筈がないだろ?」
柊哉は、俺の首と肩の間の、柊哉だけの空間に顔をうずめて唇を俺の首にあてながら「遼がね。また泣いてる気がして.....僕、がんばったよ。」って言った。
「ありがとう。今日はもう会えないと思ってた。」
「あの子ね。最近、彼女とうまくいってないみたいでね。僕ががんばったら、もっと長く遼といられるかもしれない。遼...僕に会いたい...でしょ?」
「....ごめん...柊。頑張らなくていいよ。どんな君だって、時々しか側にいられなくても、俺はいつもここにいて、いつも君を待ってるから。....毎日抱きしめたい、なんてわがまま言ってごめんな...」
柊哉は静かに首を横にふった。
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