赤いべべ着た毬藻くん

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半分程落ちた目蓋で、男を睨みあげる…てか、これ上目遣いになってないか? 頑張って座るまでは座ったが、高低の差が…。 「誰が〔俺様ナルシーホモ〕だ! 俺様に抱かれたい奴なんざ五万といる、不自由しとらんわ! わざわざ貴様のような生意気な糞チビなんぞ、誰が掘るかっ!」 遂に自分で〔俺様〕と言ったぞ、この俺様ナルシーホモ。 ぁふっ……なんか、色々宣わっているようだが?一応右耳には入れておいてやろう、左耳から漏れていくが…な。 できればお前…………… 「物置のあちら側へ行ってくれ。 五月蝿いし…(煙草)臭い…。」 ・・・・・・・・・    !!!! いきなり胸倉を掴まれ、閉じかけてた目蓋が半分ほど開いた。 「苦しい…ケホ…そして(煙草)臭い…ケホ!ゲホ!ゲホ!」 キスしそうなほどの距離に、怒り満面のナルシーホモの顔…。 今にも殴り掛かってきそうだ…。 ゲホゲホと咳をしながら、胸倉掴まれながらポケットを漁る俺。 ガサガサとポケットで鳴る袋の中から取り出したモノを、何かを喚くナルシーホモの口に突っ込んだ。 「ケホ!チョークじゃないから安心しろ……ミント棒…。 ケホ!ケホ!煙草の匂い…消せ…。んな身体に悪いもん咥えるならコレ咥えとけ、未成年。」 ポケットの袋ごと男に突きつけたところで、俺はまた床の上に座っていた。
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