きんぎょのおねだり

2/64
前へ
/506ページ
次へ
「むぅ…」 お日様効果が切れたのか? 「あふぅっ~…」 大きく伸びをして…ゴン!いてて…ん? 眠い目を擦って、意識を覚醒させる。 「え?ここどこ?」 真っ暗な知らない部屋のベッドの中…。 脳内はかなりパニック!だが身体は思うように動かない。 「俺、確か転校したんだよな!?ヤンデレに拘束される覚えはないんだが…?」 前の寄宿学校は規則規則の雁字搦めの上に、厳しくて閉鎖的…オープンに恋も語れない為やたら内に籠もる奴が多くて、ヤンデレ率が高かった。 身体をずらして、枕を背もたれにして自分の状況を確認…。 頭の方がチクチク痛い…あ?鬘のせいか…。 手足の動きがキツい…あ?制服着たまんまだ…。 そりゃあ、窮屈だわな。 ベッドサイドの灯りが目に入る。 見知ったパソコンに、ほっと息をついた。
/506ページ

最初のコメントを投稿しよう!

401人が本棚に入れています
本棚に追加