第1章

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どうも、楽天です。 今回は前回予告した通り、某山中のログハウスに宿泊したときの話をしたいと思います。 ログハウスに限らず、山の中にある旅館や峠の茶屋なんかは、1980年代のバブルの頃にバンバン建てられて、その後廃業したところが大変多いわけですが、そういう所は廃墟だらけです。 特に観光地の周辺、というか外縁部ほどその傾向が顕著なようで、今をときめくような観光地であっても、少し離れるとバブルの名残が残っています。 おっと、廃墟の話はこの辺で。 で、そのログハウスなんですが、となりに廃墟がありまして、かつてお土産物屋さん&食堂&民宿だったようです。 そこに泊まった時に妙なものを見ました。 小さな小屋のようなものが敷地内に点在してまして、テントスペースやバーベキュースペースなんかもある中でその小屋は一種の異様な雰囲気を醸し出していましたね。 古びた所もさる事ながら、掛けられた看板に「きょじんのこや」とひらがなで書かれていたんですよ。 かれこれ10年ほど前の話で、某駆逐系漫画も宇宙人ハント漫画の中に巨大宇宙雨人も出てきてない時の事です。 なんというか、背筋がゾクッとしました。 わからない事って怖いですよね。 そこのログハウスにいた娘さんとお話をしたのですが、なんでも亡くなったお祖父さんが巨人の話が好きだったとかで、その小屋を建てたそうです。 そしてその周辺には天狗伝説もあり、近くを流れる川のそばには水神様の祠もあり・・・と民俗マニアがきいたらワクワクするような場所でしたねえ。 更にその近くに住んでいた知り合いの方の家に訪問した所、床の間に随分古びた仏像がおいてあったので由来を聞くと、なんでも畑の中から出てきたのだとか。 仏像を畑の中に捨てますかね?普通。 しかも昔の方は今よりよっぽど信心深いはずなのに・・・。 何らかの禁忌を感じた私はそれ以上の詮索はやめたのですが、なんとも薄気味悪い感覚だけが残りました。 日本の田舎や山には未だ謎が多く残されています。 旅行好きな方はそういったミステリーに挑んでみてはどうでしょうか???
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