15/21
前へ
/320ページ
次へ
そんなん… わかってるよ… カスいとか、クダラナイとか… 見下してたのも事実だ。 けどさ… 自分の傷のハケぐちに、誰かをヘーキで 傷つけんのは… ついてけなかったんだよ…! 「つか慎司ィ、 深紅のドコが好きだったァ?顔ォ?」 「あァ?最初だけな… 途中から、からかってただけだし。 アイツ、男知らねークセにチョーシこいてんだろ?」 なんとなく… 気づいてた。 だからいつも、テキトーに流してた。 だけど、そんなふーに思われてたのは… けっこーショックで… てか… そこまでされる筋合いねーんだよ!! その場を逃げだすよーに、 重い足取りにムチ打って、走り去った。 どこにも居場所なんかない。 誰からも必要とされない。 きっと、ホントに孤独なのは… 誰も側に居ないコトじゃなくて… たくさん側に居るのに、誰とも分かり合えないコトなんだ…!
/320ページ

最初のコメントを投稿しよう!

273人が本棚に入れています
本棚に追加