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あのヒトは、といえば。
あたしが居ない間、半狂乱ぎみにキレてた
みたいで…
出先から呼び戻されたバァちゃん達に、
なんとか宥められたみたいで…
あたしが帰って来た時にはカナリ落ち着いてた。
てか、むしろ思いっきり冷めてた。
完全シカト決め込んで、
今日は早くから出掛けてる。
ま、今はあたしも…
フツーに向き合えそーにないから、
ちょうどいーけど。
そんなあたしを心配してか、
外出をキャンセルしたジィちゃんと、
それに付き合わされたバァちゃん。
こんな時、ひとりじゃないのは…
けっこー救われる。
あのヒトに壊された、心の防御フタ。
浮き彫りになった悲しみは…
巨大な手みたいに、
あたしぎゅっと握り潰そーとする。
だけど…
あたしはもう、透明じゃない。
きっと頑張れる。
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