想定内

10/39
前へ
/39ページ
次へ
今の俺に負ける要素なんて ひとつもない。 必ず彼女を手に入れてやる。 走り出した車を阻むのは 路駐のタクシー。 「もっと路肩に寄せろよ」 ブツブツと独り言を呟きながら 週末の繁華街を抜けた先。 ようやく見えたその背中に 思わず笑みを浮かべた。 …捕まえた。 俺の…運命の人。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

561人が本棚に入れています
本棚に追加