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けれどそんな失礼極まりない
質問にも、彼女は真摯に答えてくれた。
親友にご主人を寝取られた事実。
離婚経験がある事は知っていても
その理由までは俺も知らなかった。
けれど彼女はその現実を
淡々と、他人事のように
話してくれる。
その横顔を見つめていると
なんだか俺と似ている気がした。
彼女が桐生智樹を
あんなにも意識していても
踏み込んで行けない理由は
そこなのではないかと。
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