第1小節

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ふわり 出会いの風が 吹く中で ゆっくりと 左を向いたら 地球の自転が 止まった気がした。 陽の光に透ける 色素の薄い髪 石膏の 白い肌に 薄く整った 唇 伏し目がちの瞳は どこ憂いて .............なんっっだこの人!!!!!!!! 痛いくらいのあたしの視線に気付いたのか、隣りに座った彼の視線が少し動いた気がした。 反射的にバッと目を反らす。 ドク ドク ドク ドク 何故だか鳴り止まない鐘の音。 な、何だかとてつもないものを見てしまった気がする。 落ち着け、落ち着けあたし.......! 胸が騒いで、ざわざわしてる。 瞳を合わすのは 怖い でも もう一度だけ........... ふわり 出会いの風が 吹く中で 「..............!」 瞳が合った瞬間 カチリと 音がした 桜吹雪をバックに 極上の美少年 「・・・・?」 隣の席は 王子様だった。
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