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午前の作業を終えた大人達も揃い
村人全員揃っての昼食
お皿を持ってきただけとは言え
忙しい大人達は そのひと手間だけでも
助かるのは事実らしく
ありがとうな と、子供達を褒めた
褒められたら俄然やる気になる子供達は
これくらいなら手伝える と、笑顔いっぱいで
食後の片付けも問題なく終わった
実果は もちろんの事
魔力量の多いアレスも手伝って
次々に お皿を浄化して渡せば
村の子供達は目を輝かせて
今の魔法?とか
すごーい!とかの大歓声
子供達が魔法に興味を持っている内に
生活に役立つ魔法を教えてみようか?
そう思った実果は
大人達の意見を聞く事にした
まずは村長に話をしてみると
皆、いずれ学校に通う身だから
今から練習するのは喜ばしい
と、言った後
この村には魔力検査の術がないから…
と、悲しげな顔をする
それならば領主に相談しようと実果が言えば
領主様には十分良くして頂いてる
これ以上 手を煩わせるのは… と、村長。
しかし
「いずれ学校に通う身ならば 尚更
きちんと調べておいた方が良いのでは?
それに魔盲と呼ばれる子がいた場合は
その対策も考えないと
辛い思いをさせてしまいます」
と、実果が言えば
村長はずいぶん悩んでしまった
そして今夜、夕食時に村会議を開いて
皆の意見を聞くと言うので
この話は保留となった
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