秋の森

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前は 御神木様のお金だったが 今は自分で稼いだお金がある しかも半値だ 買ってしまおう と、店主を呼んだ すると店主は欲を出したのか、 女だからと嘗められたのか何なのか これは予約が入っているから 欲しければ銀版2枚出せと言ってきた 前に見た時は銀版1枚だったので とんだボッタクリだ 実果は冷たく 「それなら要りません」 と、言って店を後にした 慌てた店主が何か言っているが知らんぷり それよりも早く帰って料理しよう あったかいスープを作ってルカと食べよう 「あ…、パンを買わなきゃ」 「どんなパンが好き?」 実果の独り言に誰かが返事した 振り向けば、また金髪だ レオナルド…だったか? 「これはこれは次期領主様。」 めんどくさいが作り笑顔で答える 「やだなぁ 畏まらないでよ 気軽にレオって呼んでよ、ミカさん」 ご丁寧に名前を覚えられている めんどくさいなーなどと思っていると 女の子がたくさん こっちに向かってきた 取り巻き達だ 「次期領主様は人気者ですね」 実果はニッコリ笑って言うとダッシュで逃げた レオが実果の笑顔に赤面していた事を 実果は知らない
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