第1章

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詩 タイトル 雪溶けの空模様 作詞 桐谷 晋作 雪が積もる。 僕らは埋もれてく雪の中、確かに立っていた。 雪が積もる 冷たい世界が僕を責めた。 大地の暖かさ訴える様に君の涙がそっと頬伝う。 終わりは突然。 暖かさは段々と空へと上がる。 舞い降りた。 僕らは、僕は暖かさを取り戻すのに必死だった。 あの時、思い出す過去は僕らはを置いていく。 僕は君を抱きしめた。 だけど君は冷たい君のままで、温度は僕を嘲笑って 僕はもう君を温められない。 こんなに近いのに、僕らは薄い氷壁一枚隔ててる。 あの陽だまりの日々が懐かしく、そして僕らを金縛りの様にこの時に一瞬のお別れの場面をくれた。 君の体温は下がってく。 どんなに君を抱きしめても、君はもう此処に居ない。 徐々に僕の体温が君を奪ってく。 君は降りしきる雪を、見下す様に飛び立ってく。 さようならだね うん 二人は一瞬のお別れを解き放つ呪文の様に一言を重たく口にした。 空が太陽を覗かした時、そこに雪は無かった。 あるのはいつもの日常、違う場所に立つ少し切ない笑顔を浮かべた二人を含めた何処にでもある日常の姿
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