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もう俺に優しさなんて
見せないで欲しい。
そう心で思っていても
まだ消せないその思いが
つい言葉に出てしまう。
「僕はCEOを降りる事になると思う。
冗談抜きで…
地球の裏側に飛ばされるかも。
もしそうなったら葵は…
…僕と一緒に来てくれる?」
大きく揺れた彼女の瞳。
ははっ…。
俺の方がよほど残酷か…。
こんな事を言われたら、
また葵が苦しむ事になると
言うのに…。
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