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「吉田専務が紫門さんを
疎ましく思っていた事は
百も承知でした。
邪魔なものは早いうちに芽を
摘んでおかないと脅威になると
思ったからです。
しかし…
谷原 葵と出会ってから
紫門さんは大きく変わりました。
仕事を放棄してみたり…
会社のためにプロジェクトを
成功させようと
しているのではなく
自分のために成功させようと
しているのが明らかで…。
とても残念でした。
私が愛した月島紫門は…
そんな男だったのかと」
裕子が紡いだ言葉に、
俺は呆然とするしかなかった。
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