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じゃあ…
裕子が今も愛していると
言ったのは…俺?
今更それに気づいた俺とは逆で
裕子は淡々と真相を口にする。
「美紀さんが作った
破壊プログラムの事は、
もう随分前から私は
気付いていましたし
起動キーを手に入れたのも
1年も前の事です。
しかしこれを起動するのは、
紫門さんや会長を
失脚させるためではなく、
吉田専務を陥れるための
切り札のつもりでした。
けれど紫門さんが
谷原 葵に溺れ…
自分すらを見失って行く様が
我慢出来なかったんです。
それをストップさせるには
逆境に立たせるしかないと…」
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