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「袴田さんはやっぱり…
紫門くんの親友だね」
全身から力が抜けて行く。
思わずデスクにうなだれた俺に
裕子はゆっくりと歩み寄ると
背中を優しく包み込んだ。
「あなたには素晴らしい
人徳があるから絶対に大丈夫。
CEOの月島紫門も
ありのままの月島紫門も
ちゃんと見てくれてる人が
たくさんいるんだから。
あなたが選んだ道は
間違ってないし
歪んでなんかいない」
背中に直接響く裕子の声に
また目頭が熱くなる。
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