分岐点

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あのプロジェクトが成功しても 俺と吉田専務の確執は終わらない。 どうやってあの人を潰すか。 裕子が言ったように 邪魔なものは早いうちに 摘んでおかないと、 必ずまた脅威になる。 爪を噛んで頭を巡らせていると 眠っていた裕子がムクリと 起き上がった。 「おかえり、紫門くん。 頑張ったね」 そう言って微笑んだ裕子に 思わず聞き返した。
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