壊れたハート

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その言葉をじっと聞いていた 美紀は小さくコクリと頷いて 瞼を伏せた。 …良かった…。 そう思いながら、 ふらつく裕子を抱えて 寝室を出て玄関へと向かう。 靴を履いて 玄関の扉を開けた瞬間、 支えていた裕子の体に ドンという衝撃が走った。 驚いて見下ろした俺の目に 映りこんだのは… 裕子の脇腹に突き刺さった… ──果物ナイフだった。
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