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(気付かない)
痛い
(気付かない)
痛い痛い
(慣れたっていうのはね)
痛い
(それだけ体を切られたって事なんだよ)
痛みに慣れたって、事なんだよ?
ーーー
ーーーーー
ーー
ーーー
ー
頑丈な扉を開けると、4対の目が俺を見た。
良かった、まだ起きてたんだな。
「…ちょっといいか」
どうやら声に元気がなかったらしい。
どうしたの?
と心配そうに見られ、こころがほっこりした。
ヒーンと小さな嘶きに、そっと笑う。
「やっぱり俺は馬が好きだな」
そう呟くと、
当たり前だと蹄をドコドコ鳴らされた。
何て可愛い奴ら。
「お願いがあるんだ」
ん?
何か馬たちによる会議が始まったみたい。
乗るのか?
乗るんだな、よっしゃやったる!
お前は黙れ
私よ!
いやいやいや、
俺だ
ボスに決めてもらおう!
そうね!
バッと、バッと、見られる。
俺もう馬の仲間なのかもしれないな。
会話がわかるよ。
まったく
「そんな期待込めた目で俺を見るなよ…」
近くにいたナナを撫でる。
途端避難が上がったのですぐに止めたけど。
後で皆んなも撫でてやるって。
「皆んなさ、トトって分かる?あいつちょっと乗せて欲しいんだけど」
あ、駄目だ。
皆そっぽ向いちゃった。
気持ちは分かるけど。
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