第四章 捲土重来 #2

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相手の陣形は8人2組の編成だ。 10対16の乱打戦になった。後衛なしの特攻特化か? 敵が剣を振り上げ向かってくる。おれは直撃を食らう直前、首を傾げる。矢がおれの頭をかすめながら相手の眉間に突き刺さった。 この腕は女弓士だ。 名前は忘れた。今頃聞けないしな。 おれは地面すれすれを寝そべりながら回転を加え敵の足をちょん切っていく。卑怯だって冗談? ブレイクダンスのように回転する。 敵がひるんで距離を開けた。 いける! 刹那 空気が割れる音が聞こえた。おれは弾かれたように後方に飛ぶ。 ミスト状になった血煙が舞う。 一気に味方が全滅だ。 金属の鎧ごとスパっといってる。 こんな武器も呪文も聞いたことがない。 おれはこれ以上ないくらい低い姿勢をとった。 四つん這いで肉食獣の攻撃体制だ。 特効しようとした時に後方から不恰好なものが猛スピードで駆け抜けてきた。 乱暴に押し退け前にでた。 大木のごとき両腕で立つ。足がすごい貧弱に見える。ゴリラか? よく見知った気弱な顔それはボンゴスだった。
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