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悲劇が起きたのは数時間前の事。
うっかり昼寝をしてしまい真夜中に目が覚めてしまった俺は、汗でべたつく体を下宿のコインシャワーで流し部屋に戻って『さぁ、明日にでも大学の柔道部員で食べよう』と思いヤシガニが痛む前に冷蔵庫に移そうと箱を開け____ん?
「おがくず?」
丁度、バスケットが3つは入りそうなダンボールの中にはびっしりとおがくずが入っている。
なんだこ______もぞっ。
ん?
びっしり詰められたおがくずの断面が動い_____ずぼっ!
「ヒィ!?」
思わず覗き込んだ俺の眼前に、見覚えのあるパーツが突き出される!
しかもソレは慣れ親しんだ茹で上がった『赤』ではなく若干『青みかかった黒』つまりそれは…。
「いーきーてーるーーーーノオオオオオオオ!!!!」
俺は反射的に箱を引っつかみ、窓の外に放り投げる!!
鮮度が一番ってか! ふざけろ!
窓ガラスが派手に割れるが、そんな事はどうでも______はっ!
俺っ、いまなんて事を!?
生きたヤシガニを外に_______そう思った瞬間外から甲高い悲鳴が!!
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