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獰猛で肉厚なハサミ。
鋭い爪の生えた六本の足。
頭から生えてひゅんひゅんしてる2本の触角。
月明かりと街灯に照らされた映画に出てくる卵産み付ける用のエイリアンも顔負けの不気味なフォルムに俺は息を呑む!
恐い!
恐すぎる!!
生きてるヤシガニって、こんなに恐ろしい生き物だったのか!!
今までめっちゃ食ってごめんなさい!!!
ガリッ
今まで、岩の様に固まってたヤシガニが、ギチギチと蠢く足で地面を掻く!
「お お嬢ちゃん…! お兄さん所おいで~…」
「いやああああ! 変態が話しかけてきたよぉぉぉぉ!」
このままではこの女の子が危険だと思った俺は出来る限り慌てないように優しく話しかけたつもりだったが、猫なで声がかえって不気味さを増したようだ。
「ちっ、違う! 俺は変態じゃ…」
ぱらり。
立ち上がった拍子に、腰のタオルが地面に落ちてぽろりする。
「うわあああん! こんないたいけな幼女に向ってポロリしてる人が変態じゃないって嘘だよ! 犯されれるぅぅぅ!」
面倒くせええ!
Dカップになってから出直せ!
つるぺたがっ!!
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