第10章 禁断の感情
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「……こんなとこで何してんだっ!」 しなやかな手を握らせ 由良が相手をしてたのは 「……この人は?」 いかにも金持ちそうな 初老の男で。 「彼が通う高校の教師です」 僕が苛立しげに答えると 「ほら、言わんこっちゃない」 面倒に 巻き込まれたくないんだろう。 すぐに察して 亀のように首を引っ込めた。
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