第10章 禁断の感情

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「――いいから行くぞ」 僕は衝動的に由良を抱き寄せて 目を白黒させている客人の前を突っ切った。 「ちょっとっ……!」 由良ははじめ抵抗したものの 店から出る頃には 「車で待ってて――荷物取って来るから」 反抗期真っ只中みたいな膨れっ面で そう言って今来た道を戻って行った。
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