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彼女は夜に目を覚ます
街灯の下、人知れず
暴力にまみれた体
産声のような佇まい
そしてただ一人、何者であるかを思い出す
火のついた虚像達
ぬるい雨が降っていた
彼女はただ立ち竦む
話すべきこともなく
煙を昇らせ一層、夜を濡らしていく
別れを告げようレディ・ブルー
初まりは去って忘れられていくモノ
閉じた手に喜びを隠し持ったまま
美しい日と共に死のう
彼女はその青い肌を
静かの澱みへと晒して
新しい声で過去を喜び
肥え太っていく
あぁキミは何をした
キミは一体、何をしたんだ
愛が失われていく
別れを告げようレディ・ブルー
終りは断裂した初まりに過ぎない
閉じた手に喜びを隠し持ったまま
美しい日と共に
別れを告げようレディ・ブルー
閉じた手に喜びを隠し持ったまま
美しい日と共に死のう
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