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鼻水が左右で蠢く陰謀祭り
――――そして特効薬サイド――――
特効薬B
「あら……どうしたのA? 浮かない顔ね」
特効薬A
「B……君は考えたことはないか? この戦いはいつ終わるのだろう。僕らは漢方のお上の命で花粉代官を成敗しているが、それは果たして正義なのか? 彼らは彼らの家や係累を繋ぐ為に花粉を放っているのに」
特効薬B
「ふうん……もしかしてあの娘のこと?」
特効薬A
「!」
特効薬B
「経口投薬で退治しそこねたあの娘のことでしょ? まさか本気? ダメよ。私たちは花粉特効薬。そのレーゾンデートルをなくしたらプラシーボにもなれないわ……」
おこな
「(え? 私を? 特効薬様が――――ッ!?)」
特効薬B
「花粉患者の忠誠を得る為に今はひとりでも多くの花粉を退治するのよ。漢方のお上に私たちの価値を見せつけなきゃ生き残れない」
特効薬A
「……わかってる」
おこな
「(そんなあ――――ッ!?)」
どうやら特効薬サイドにも事情がありそうだ!!
そして特効薬Aがおこなにまさかの恋!?
いや、まさか!!
まさかそんな!!
そんなまさか!!(そろそろゲシュタルト崩壊)
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