琥珀の眩暈

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   将司がベッドに両手をついているせいで、かかる重みはそこ一点に集中している。奥まで全部沈め終わった将司がいきなり腰を引いた途端、身体がしなった。 「っ、ああ……」  少しの痛みが伴ったものの、我慢出来ない程じゃない。あたしが徐々に将司の形や大きさに馴染んでいくにつれ、それも気にならなくなっていく。 「……あっ、ああ……」  将司は動きながらあたしの上着を引き上げた。抱えていた足をそっと下ろすと、あらわになった胸の先を口に含み、舌の上で転がしてくる。  痛い程に敏感になっていたそこに将司が軽く歯を立てると、こらえきれずに彼の頭を抱きしめ、その髪をくしゃくしゃにかき回してしまう。 .
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