琥珀の眩暈

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   あたしとまりかは大学で出会ったけど、まりかと嵐は中学まで一緒だった幼なじみで、高校生の間は離れていたそうだ。  大学で、あたしを通してまりかと嵐は再会して、たぶん付き合い出したのだ。最近の2人の間に流れる空気が少し恥ずかしいものになっていることくらい、判っていた。  なんで判るの、と言いたげなまりかを前に、苦笑しながらあたしは自分の首筋をするりと撫でて見せる。 「ロングマフラー、嵐のとこに忘れたって言ってたろ? 丸見えだ」  まりかは慌てて首を隠すけど、もう遅い。 「シスコンのアニキが鈍くてよかったな」 「あう……判ってたんならもっと早く教えてよー……」  恥ずかしそうにぶんぶんと頭を振るまりかを見て、あたしは笑った。 .
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