episode.1

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こんなふうになるんだったら、無理してでも毎日病院に通えば良かった。 毎日 あいつに会って、話して、抱き締めれば良かった。 週に一度しか会えなくて、そのときだって俺の愚痴ばっかり聞かせちまった。 あいつだって話したいことたくさんあっただろうに。 思い浮かぶのは後悔の念ばかり。 「お願いだから…また会いたい…」 そのためならなんでもする。 だから…あいつに会わせて。 高校生の頃に2人で通っていた神社に行ってそう呟く。 あのとき 俺は大学受験を控えていて、あいつは就職の面接があったな。 馬鹿な俺が大学に入るのも、身体の弱いあいつが就職するのも、どちらも同じくらい大変だから。 だから俺たちは毎日 学校帰りにここに通って祈ってた。 そんな日々がずっと続けば良かったのに。 .
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