第1章

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詩歌句レッスン  3月27日   寺井谷子さんが「引き算と掛け算」と言う題で俳句つくりについて書いておられます   南日本新聞 *「俳句は引き算」と言われる。初心者は見たこと聞いたことを全て一句の中に入れないと、読み手に伝わらないのではと不安である。そこを脱するために言われるのが「俳句は引き算」。一番大事なことを残すということ。  「うぐいすの初鳴き聞きて春めきぬ」 初めて作ったと見せられた一句。  春待つ思いと幸せな気分はよく伝わるが「よかったですね」で終わる {雅 短歌ではそうですか短歌といいます} まず、「うぐいすの初鳴き」を表す「初音」という言葉がある。「初音」は聞くことであるから「聞きて」も引く事ができる。57音は「初音かな」五音だけで通じる。その上「春めきぬ」がいささか過剰 「何も残らない」と作者には呆然とされたが、この一句を書いた事で「初音」という言葉、季語の知識を学ぶし、あらためて日本語の豊かさを認識する機会になったはずである。と言っておられる。 加えて中級車には「俳句は掛け算」とよく言う。これは句材の「取り合わせ」と、最短詩形がもつ「切れ」の力と一句のリズムに関わる 「五七・五」「五・七五」の「・」「切れ」の前後が、軌道を同じくしつつどの位離れていればしっかりとした音色が響くか。説明的な句は、「切れ」の前後の内容が近すぎないか。離れすぎても大きく響かない 書いている雅が俳句のこと良く分らないので読者によく伝わったか自信がない 前半の事が初心者の犯すミスですので、よく読んで頂きたい てらい・たにこ氏 自鳴鐘{じめいしょう}主宰、現代俳句協会副会長 1944年北九州市生まれ、在住 両親は横山白虹、房子,  2013年より南日俳壇選者 句集に「笑窪」「街・物語」「未来」「母の家」ほか著書に紙の碑」ほか
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