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《4日目 デートをする》
「なぁ、カネキ。
こんなん親から貰ったんだが。」
そう言ってヒデが見せてきたのは某遊園地のチケット二枚。
「彼女くらいいるでしょう?って、当て付けか!?」
自分の母親の声真似をしてはムスーっとふくれる。
「そのチケットがどうしたのさ。」
「そう、一緒に行かね?」
「彼女は?」
「カネキまで言うのかよ。」
ガックシと、大袈裟に肩を落とす彼に自然と笑いが溢れる。
「冗談だよ、でもホントに僕で良いの?」
「カネキが良いんだよ!」
「じゃあ遠慮無く。」
そうして決まった遊園地行き。
前日の夜、明日何を着ようか悩んでて気づいた。
「まるでデートじゃないか。」
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