東京種喰

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《6日目 衣装交換》 「なにカネキ、いつもこんなの着てんのかよ。」 真っ黒で背中と肩が空いている不思議な造形をした服。 背中がスースーする。 「いつもじゃないよ。」 そう苦笑いで言ったカネキは今、俺の普段着を来てる。 「カネキはカジュアルあんま似合わねぇのな。」 「なにそれ。 ヒデは案外似合ってるよね。」 「嬉しくねー。 誰のセンス?」 「月山さん。」 ケッ、とさも嫌そうに言うカネキ。 苦笑いしかできねぇ。 でも…… 「あぁ。」 納得しかできねぇ。 あの人、センスあるんだかないんだか。 「今度ヒデに服、見繕ってもらおうかな。 ヒデセンス良いし。」 袖をつかみ腕を広げて、背中の方も見ようとしてるのかクルクル回ってるのは見てて面白い。 月山さんはあれだし、と付け加えて言うカネキ。 そういう割には月山さんに買って貰ったらしい私服はセンス良いと思うけどなぁ。 ああでも、カネキが俺の選んだ服を着るのは嬉しいかもしれない。 「俺のお気に入りの店で良いか?」 そう聞けば嬉しそうに頷くカネキ。 こいつに似合いそうなコーデ、勉強しなきゃなぁ。
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