プロローグ~それぞれの日常~

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永琳には、高校の時よく英語を教わっていた。 高校時代、剣道にばかり一生懸命で勉強なんてほとんどしていなかった俺は、テスト前に永琳と他の何人かでよく勉強会を開いては永琳に英語を教わったものだった。 テストの前になるとかならずと言っていいほど勉強会を開き、永琳が苦笑いしながら俺や琴吹に勉強を教える。 今では、その永琳が人気アイドルとなったのだから、人間どうなるかわかったもんじゃない。 そんなことを考えていると、再び携帯が鳴りだす。着信画面には、また懐かしい名前が出ていた。 俺は、あのマネージャーからの電話を受け取った時、既にこの事件に巻き込まれてしまったのだと。 この時はまだ気が付いていなかった。
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