私と彼の恋愛白書

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『いや…その……なんだ。もし良かったら…今日、一緒に神社に行かないか?大晦日だろ?』 突然のお誘い。 私は彼が言っていることを理解するのに数秒かかった。 そして、数秒後私は自分の顔が熱くなるのを感じた。ー今、彼は何と言った?神社…?一緒に……?ー 答えない私を拒否ととったのか、彼の声が少し悲しげになる。 『いや…。嫌ならいいんだ。無理にってわけじゃないし……。』 その声で私は現実に引き戻され、慌てて答えた。 「全然嫌じゃないよ!むしろ嬉しい。」 すると、彼は弾んだ声で待ち合わせの時間と場所を私に伝えた。 「うん、わかった。じゃあまた後で。」 そう言って、私は電話を切った。 「今の電話…、彼からかい?」 コーヒーを飲み終わったらしく、空のカップをもてあそびながら楽しげに聞く。「うん。今日一緒に過ごさないかって。」 私は顔を少しほてらしながら彼女に話した。 友達はクククッと含み笑いをしながらそれを聞く。 「それは良かったじゃないか。またとないチャンスだ。せいぜい頑張ってこい。」 「うん。私、頑張るね。」私は頷き、軽く微笑む。 それから私達はしばらく他愛もない話をして、別れた。
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