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「酔っ払うと高確率で女の子を部屋に連れ込んで、朝まで出てこなかったりするから。そのつもりがないなら、あいつとは飲むなよ。同期からいたいけな女の子への忠告」
聞いた途端、身体の中の血の温度が、すーっと下がっていくのを感じた。それと共に、自分の心も。
たった今まで鮮やかな感情が胸を占めていたのに、何だか一気にくすんでしまった。
そそくさといなくなった忠告者はどうでもよかった。ぼんやりと、嵐がいなくなった方を見つめる。
「……ばー、か……」
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