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「このドアは?」良幸は花姫に聞く。
「開かずの間よ。誰も開けられないの。ふしぎでしょ」
なのに 良幸がドアの取っ手を引くと かんたんに開いてしまった。
ドアの向こうは 信じられない世界!明るくて何も見えない光の空間。
おどろいた花姫と隼人。目と口を大きく開けたまま 時が止まったような顔をしていた。
「おま、ワープ人間、ちがう?」隼人は 言葉まで飛んでいた。
花姫も『やはり良幸が 時を越える人』だと信じる。
良幸がドアの向こうに手をのばすと 手は光りの中に消える。
「別の世界があるかも」。
良幸が一歩ふみ出すと 吸い込まれるように良幸の姿が消えた。
隼人はおどろいて 良幸を追いかける。
花姫も後を追う。
中に入ると、時空の光のトンネルをいっしゅんで通りぬける。ワームホールだ!
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