第2章 戦場に行った友を救う物語

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「このドアは?」良幸は花姫に聞く。 「開かずの間よ。誰も開けられないの。ふしぎでしょ」  なのに 良幸がドアの取っ手を引くと かんたんに開いてしまった。  ドアの向こうは 信じられない世界!明るくて何も見えない光の空間。  おどろいた花姫と隼人。目と口を大きく開けたまま 時が止まったような顔をしていた。 「おま、ワープ人間、ちがう?」隼人は 言葉まで飛んでいた。  花姫も『やはり良幸が 時を越える人』だと信じる。  良幸がドアの向こうに手をのばすと 手は光りの中に消える。 「別の世界があるかも」。  良幸が一歩ふみ出すと 吸い込まれるように良幸の姿が消えた。  隼人はおどろいて 良幸を追いかける。  花姫も後を追う。  中に入ると、時空の光のトンネルをいっしゅんで通りぬける。ワームホールだ!image=491847475.jpg
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