第2章 戦場に行った友を救う物語

9/23
前へ
/45ページ
次へ
 家来が走りまわり 「花姫様がさらわれた」と叫んでいた。 「えっ?花姫?」良幸はおどろく。 「私はここにおるが・・・」 「ボクら過去に来たんだろ。過去の姫もいるよ」 「そうじゃ過去の私もいる!」 「姫 連れ去られたことある?姫がさらわれちゃ 戦いが不利だよ」 「姫はさらわれた記おくなどありません」 「じゃ デマってこと?」 「さらわれる前に 助けられたことはあります・・・あれは・・・もしや あなた?」 「えっ?ボクが過去に 姫を助けたの?」 「そうなるかの」 「じゃ 過去に戻って姫を助けなきゃ さらわれちゃうの?」 「たいへんじゃ!何とかせねば!」 良幸は考えた。 「じゃあ ちょっと過去に戻って『姫を助け』、『隼人君が過去に来るのを待つ』ってのはどう?」 「良いな!過去で待てば 隼人君も助けられる!」  「うん。隼人が父上と話す前に ワームホールにもどり 3人で あのドアから出ればいい」 「ワームホール?あの光る所か?私と隼人君が出たらすぐ 逆もどりして あなたと3人で開かずの間に帰るのじゃな?」 「うん 後はボクが『開かずの間を開けない』。んで 隼人君は『戦争に行けない』だろ?」 「自分を助け、隼人君を現代にもどす。ゆかいじゃな~。参ろう」 「ボク どこで姫を助けたの?」 「あっちじゃ」  花姫は良幸を自分の屋しきに連れて行く。 「この辺に 時の穴はないか?」と 庭を探す。  花姫は 良幸なら時の穴が『見える』と思った。 「あ 景色の無いところがある」 「そこじゃ」  花姫は過去を念じ、良幸と何も無い所に飛び込む。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加