第2章 戦場に行った友を救う物語

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 時を移動する時 良幸はふしぎな感かくに落ち入る。 『人間って何でできているのだろう?もしかしたら人は ものすごく細かい点でできていて、はなれても いっしゅんで またくっつく磁気のような点かもしれない』  良幸は自分が砂鉄人間になった気がする。  2人が飛んだ所は大手門。時空のゆがみか?場所がずれた。花姫はあせる。 「ここではない。家の渡り廊下じゃ。急がねば」  2人は『花姫が声をかけられた』場所まで走る。 「あそこじゃ」花姫が指す。  少し小さい花姫が パタパタと渡り廊下を走ってくる。  遠くに母上の声がする。 「花姫 花姫~?どこにおる?困った子じゃ」  「ふふ」ふり返るいたずらな花姫。  幽霊の花姫は 過去の自分を危険からさけようと 「早く私を止めて!」と 良幸の背中を押す。  良幸は走り、過去の花姫に 「姫、母上の元へもどって下さい。あなたをさらおうとしている者がいます」と 声をかける。  過去の花姫は 変な服の礼もしない少年におどろき 「母上ー」と さけぶ。  母上が来て 花姫の手を取り、良幸の話しを聞く。 「悪い奴が姫をねらって ウロウロしてます。気をつけて下さい」 「姫 分かりましたね。おへやへ行きましょ」  母と子は もどりながら 良幸だけ見ていた。  幽霊の花姫は自分が さらわれなくて一安心。でも 「母上には私が見えぬのか」と ちょっぴり 残念。  そりゃ母上に 花姫は1人だけで良い。
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