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時を移動する時 良幸はふしぎな感かくに落ち入る。
『人間って何でできているのだろう?もしかしたら人は ものすごく細かい点でできていて、はなれても いっしゅんで またくっつく磁気のような点かもしれない』
良幸は自分が砂鉄人間になった気がする。
2人が飛んだ所は大手門。時空のゆがみか?場所がずれた。花姫はあせる。
「ここではない。家の渡り廊下じゃ。急がねば」
2人は『花姫が声をかけられた』場所まで走る。
「あそこじゃ」花姫が指す。
少し小さい花姫が パタパタと渡り廊下を走ってくる。
遠くに母上の声がする。
「花姫 花姫~?どこにおる?困った子じゃ」
「ふふ」ふり返るいたずらな花姫。
幽霊の花姫は 過去の自分を危険からさけようと
「早く私を止めて!」と 良幸の背中を押す。
良幸は走り、過去の花姫に
「姫、母上の元へもどって下さい。あなたをさらおうとしている者がいます」と 声をかける。
過去の花姫は 変な服の礼もしない少年におどろき
「母上ー」と さけぶ。
母上が来て 花姫の手を取り、良幸の話しを聞く。
「悪い奴が姫をねらって ウロウロしてます。気をつけて下さい」
「姫 分かりましたね。おへやへ行きましょ」
母と子は もどりながら 良幸だけ見ていた。
幽霊の花姫は自分が さらわれなくて一安心。でも
「母上には私が見えぬのか」と ちょっぴり 残念。
そりゃ母上に 花姫は1人だけで良い。
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