第2章 戦場に行った友を救う物語

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 竹の囲いが見えると 花姫が先に良幸に言う。 「平之助 まだ1人で剣の練習しておるな」 「え?どこで?」良幸には平之助が見えない。 「ん?庭の中におるが」幽霊には見える。 「えー ボク 見えないよ。次元が違う? 平之助くんが見える次元でないと 隼人に会えないのかな?」 「どう言うことじゃ?」 「さっき出た所から もどらないと、隼人と同じ次元じゃ無いのかな?」 「え~っ 戻るの?急がなくては」  2人はまた花姫の屋敷にもどり、景色の無い所から時をこえた。  しかし前と着いた所はちがうし 時間も少しゆがみがあるようだ。  シーン。城の回りは前とちがって静かだ。 『何か変だ・・・』  今 過去にいた時間は少し過ぎた。でも それだけではない。  良幸が門の番兵に聞くと 「計画が変って 兵隊はすでに戦場に行ってしまった」と言う。  あわてる良幸! 「隼人くんが行っちゃった」 「たいへん 隼人さんと開かずの戸に戻れない」 「追いかけなくちゃ」 「いけません!」花姫が止める。  兵士たちは幽霊では無い。昔に生きている人たちだ。戦いはとても危険だ!  良幸まで戦争に行かせたく無い花姫。 「戦場に行かずとも 隼人さんのぶじを祈れる」  花姫は 幽霊きとう師を 呼ぶ。  幽霊きとう師がスーッと現れる。  きとう師は神のお払いをして 空中を清める。四角いワクを引き スクリーンにして 戦場の光景を写しだす。戦う大ぜいの兵士たちが現れた。  でも よろいを着た隼人が どこか分からない。きとう師は 「大勢では霊に語れぬ」と ごまかす。
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